ベネチアの伝統工芸品 ムラーノグラス/ベネチアングラス(MSC地中海クルーズ)

MSC地中海クルーズ

サンマルコ広場から街路へ。街を歩くと視線が惹きつけられるカラフルなガラスたち

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンマルコ時計塔をくぐり街路に入ると、両脇にはファッション店、飲食店、土産物店など様々な店舗が並んでいます。
観光客の流れにのってショーウィンドウや街並みを眺めながら歩いていくと、色鮮やかでカラフルでこれまでに見たことのないガラスたちに思わず目が留まりました。

お皿やコップといった食器を始め花瓶やアクセサリーなどがありますが、特に驚いたのは写真左上にあるようなエイといったなめらかな曲線を含むデザインと美しく混じりあった色合い。
たくさんの観光客が歩く街路ですが、思わず足を止めショーウィンドウを覗き込みます。

こちらはカラフルなデザインが印象的な置時計。

普段見慣れた徳利とおちょこも素敵です。
これで日本酒を飲んだら、いつもとはちょっと違った味わいになりそう。

まるで実際に泳いでいるような魚たち。街を歩きながらムラーノグラスを眺めていると、なんだか街全体が美術館のようです。

700年の伝統を誇るムラーノグラス

ショーウィンドウを眺めて素敵な作品があったらお店に入ってじっくりと見るようにしていたのですが、とても親切に説明してくれるお店がありました。

LYRA glass line
https://www.facebook.com/Lyra-Glass-Line-1394109124168933/

フレンドリーな店員さんによれば、ベネチアの1.5km北に位置するムラーノ島では数百人の職人がムラーノグラスを作っているとのこと。
また、ムラーノグラスには特殊な細工もしてあり、残念ながら写真は撮っていませんでしたが、ある材質を含むガラスを光に当てると、一部青く光るものがあるということも教えてくれました。
ただでさえデザインも色合いも美しいムラーノグラスにあって、青い光が加わると神秘的な印象です。
さすがにそれだけ手が込んでいるのでお値段も中々で購入には踏み切れませんでしたが、今思い返してもうっとりするような、それは美しい輝きでした。。

すっかりムラーノグラスのファンになってしまったので調べてみましたが、ムラーノ島では、当時、東西貿易により栄えたヴェネツィア共和国により国の政策として13世紀ごろからガラス作りが盛んになったようです(同地におけるガラス作りの始まりは7世紀頃からともいわれている)。
なぜムラーノ島にガラス工房が集中しているのかというと、工房を島に集中させることにより火事の発生を防ぐこと、そして何より技術の流出を防止し、職人同士の切磋琢磨により技術力の向上を狙うといった理由があったそうな。
ガラス職人たちは手厚い待遇を受けた一方で、島から脱出を試みる者は極刑(!)となっていたということで、当時、ムラーノグラスが大変貴重であったことがうかがえます。
ただし、そのような状況の中でも脱出に成功した職人たちは世界中に広まり、各地でその高度な技術を伝えたそうです。

一方で、現在では、残念ですが不況や中国や東ヨーロッパからの偽物の影響により、ムラーノ島でガラス作りを行う職人の数は減ってきているようです。

Glassmakers of Murano fight to survive influx of cheap imitations (The Guardian)
https://www.theguardian.com/world/2012/jan/30/italy-murano-glassmaking-industry-imitations

偽物対策として、商標制度により本物を認証する取り組みが行われています。
今後も本物のムラーノグラスが正当な評価を受けて発展していくことを願います。

muranoglass.com
http://www.muranoglass.com/ja/trademark/guide/

ベネチアをご旅行の際には、ぜひムラーノグラスの魅力もお楽しみください!

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