ここ最近、個人的によく読むのが「ミニマリスト」と「FIRE(運動)」に関する書籍やブログです。
ミニマリストについては、
「ムダな物事を減らすことで、限られた貴重なプライベートな時間を有効活用したい。」
FIREに関しては、
「早期にリタイアしないまでも、いざ本気で取り組みたいことができたらすぐに行動できるようにしっかりと蓄え、自由に行動できる基礎をつくっておきたい。」
このような動機から時間を見つけては関連するものに目を通すようにしています。
それぞれの関連書籍やブログを読んでいると感じるのは、目標・手段は異なるものの、実は共通点も多くあるのでは、ということです。
ミニマリスト(ミニマリズム)とFIREの共通点と違い(相違点)をまとめてみました。
それぞれの定義についてはこちら。

共通点
シンプルさ
それぞれの共通点として、まずはミニマリズム・FIREの両実践者たちはそのシンプルな生活が特徴的です。
ここで言うシンプルとは決して単純で変化に乏しいという意味ではなく、所有するものや思考、ライフスタイル自体にムダがなく、洗練されているということを意味します。
効率性
2つ目の共通点としては、シンプルな生活に関連して、その生活や思考に効率性が重視されているということです。
目的:個人の幸せの追求
3つ目の共通点としては、ミニマリズム・FIREはそれぞれ個人の幸せを追求するために実践されています。
ミニマリストとFIRE実践者ではそれぞれがミニマリズム・FIREに取り組み始めた理由は異なるものの、いずれの人もそれまでの自身の生き方に疑問を覚え、それぞれが考える個人の幸せを追求した結果、ミニマリズム・FIREを実践しています。
そしてここで言う個人の幸せとは、決して大金持ちになるというようなことではなく、それまでの所有すること、実施することが良しとされ、一般的な幸せとして常識とされてきたことに縛られることなく、個々人が幸せと感じることを実践することです。
相違点
目標(目的を達成するために実現すること)
ここまで見てきたようにミニマリズムとFIREは共通点があるものの、目標、つまり目的(個人の幸せの追求)を達成するために実現しようとすることは異なります。
ミニマリストは所有するものを厳選したうえで必要最小限のものに減らし、それを維持することでムダな物事に(潜在的なものも含めた)意識を割くことを減らすことを一つの目標としています。
一方で、FIRE実践者はシンプルな生活・節約と投資等による副次的な不労所得でリタイアしても残りの人生を過ごすことのできるだけの財産を蓄え、一般的なリタイア年齢よりもずっと早くリタイアすることを一つの目標にしています。
手段
上述の目標の違いにもあるように、ミニマリストが目標を達成するための手段は「ムダな物事を減らす」ことであるのに対して、FIRE実践者は「節約や投資により財産を蓄える」ことを目標達成のための手段としています。
「倹約」の位置づけ
また、「倹約」という思考がミニマリズム・FIREにおいてどのような位置にあるのかも両者の違いを述べるうえで欠かせません。
アメリカのFIREにおいて大きな影響力をもつブログ「Mr. Money Mustache (MMM)」においても「倹約(Frugality)」はキーワードの一つです。
上述のとおり、FIREにおいては「蓄える」ことが重要な手段であるため、「倹約」を意識することが目標達成の重要な条件となります。
一方で、ミニマリズムにおいては「減らす」ことが重要な手段であり、所有するものを厳選したうえで必要最小限としその状態を維持することで、結果として「倹約」につながっていると言えます。
まとめ
ミニマリズムとFIREは目標、手段、「倹約」の位置づけで違い(相違点)はあるものの、シンプルさや効率性を重視し、個人の幸せを追求するという目的を持つ点では親和性の高いものと言えます。
もしあなたがこれまでの物質主義的な幸せの定義に疑問を感じており、また、従来とは異なる自由な生活と働き方を求めているのであれば、ミニマリズムとFIREをあなたなりの割合で自身のライフスタイルに取り入れることは有効かもしれません。
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