旅行や出張をする際に気になるのが現地の治安だと思います。
この記事では、旅行者や出張者の方がよく訪れるデュッセルドルフの中心部の治安について、カピバラと知人在住者の経験などに基づく治安情報(2019年現在)をご紹介します。
デュッセルドルフ中心部の治安概況
簡単に中心部の治安を地図にするとこのような感じです。
赤色:要注意!デュッセルドルフ中央駅(Düsseldorf Hbf)
デュッセルドルフ市内で特に気をつけなければいけないのはデュッセルドルフ中央駅とその周辺です。
どこでも当てはまることですが、大きな駅の周辺には様々な種類の人々が集まります。
ホームレスを始め、薬の売人(パッと見ではわかりません)、暇を持て余す見るからに怪しい人もたくさん見かけます。
中央駅脇には警察が駐在しており、駅構内でもセキュリティスタッフを見かけますが、決して油断してはいけません。
特にチケットを自動券売機で購入するときや、駅構内の売店でパンなどの食品を購入する際にはスリに注意してください。
赤色:要注意!デュッセルドルフ中央駅周辺:赤色
中央駅構内はもちろんですが、デュッセルドルフ中央駅を出てすぐの西口・東口周辺も十分に注意が必要です。
場合によっては、中央駅構内は警察やセキュリティスタッフがいる分まだいいのですが、中央駅を少し離れると警察はほとんど来ないため注意が必要です。
西口から少し歩いたビルの陰などでは、夜間に注射器を使用している人を何度も見かけたことがあります。
地下鉄(U-Bahn)のオスト通り駅(Oststrasse)周辺は治安が悪いことで有名です。
薬の売人らしき人がいつもうろうろしていますし、駅周辺でおそらく薬を所持か使用していたところを現行犯逮捕される若者を見かけたこともあります。
東口は、暇を持て余した人が何をするわけでもなく滞在していることがあり、ジッと見られたりすると気分のよいものではありません。
黄色:注意!旧市街「アルトシュタット(Altstadt)」:黄色
ライン川沿いにある観光名所であり、レストランや各種小売店なども多いため旅行者や出張者の方が訪れる機会の多い旧市街ですが、こちらも注意が必要です。
まずはなんと言っても「世界一長いバーカウンター」と呼ばれるほどレストランが多いので、特に週末、祝日、サッカーの試合の日は酔っ払いの数が多い!
また、メッセ・デュッセルドルフでは世界的な大規模展示会が多く開催されることから展示会期間中も旧市街のメイン通り「ボルカー通り(Bolkerstrasse)」などは人でごったがえします。
この人ごみに紛れてスリが多くいますし(展示会中にはヨーロッパ中からスリが出張してきます)、どれだけ注意していても酔っ払いにからまれたり事故に巻き込まれる可能性は否めません。
また、ホームレスや物乞いも多いので注意が必要です。
その他の地域
先にご紹介した地域以外は、個人的には、離れれば離れるほど治安が良くなる印象です。
ライン川を越えたオーバーカッセル、ニーダーカッセル地域は日本人駐在員が多いことからわかるように、治安は悪くありません。
ただしこういった地域は空き巣被害などもあるようで、もちろん油断は禁物です。
その他
地域ごとの治安のほかに、展示会期間中などの公共交通機関(地下鉄、トラム、在来線)が混みあう時は車内でのスリに要注意です。
気がつかない内に所持品を盗まれてしまったり、ひどい場合は数人のスリグループが力ずくで盗みを行います。
現地日本大使館・総領事館の「安全情報」を確認!
現地日本大使館・総領事館では毎年「安全の手引き」と四半期ごとに「安全対策情報」を発行しているのでチェックしましょう。
ドイツは比較的治安の良い国といわれていますが、統計を見ると、日本の10倍程度
の頻度で犯罪が発生しています。特に、ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)
州はドイツ16州の中で最も犯罪発生件数が多い地域となります。この犯罪情勢と日本
人は無関係でなく、空港、駅、ホテル、メッセ会場、レストランなどで多数の日本人、
特に日本からの旅行者や出張者がスリや置き引きなどの被害に遭っております。
まとめ
☆ 要注意:デュッセルドルフ中央駅周辺
☆ 注意:旧市街(アルトシュタット)
海外旅行ではつい興奮してはしゃいで目立ってしまったり、出張の場合は時差や疲れにより注意力が落ちてしまったりして、その隙をつかれてスリなどの犯罪の被害にあってしまうことが多いようです。
事前に現地の治安情報をしっかりとチェックして、楽しい旅行、快適な出張にしてくださいね。
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